私は現在デザイン関係のお仕事をしています。
この仕事に就く前は漠然とものづくりにかかわる仕事、絵にかかわる仕事、好きなことで何かを作る仕事…なんて迷いまくりのどうしようもない若者の一人でした。
そんな迷走中だった自分が今の仕事に就くきっかけとなったのが、絵本作家を目指す人たちが集うスクール「パレットクラブ」でした。
絵本作家コースを先行したものの現在はデザインのお仕事をしています。
それはここで出会った方にデザイナーさんがいて、いろいろ話を教えてもらううちにデザインというお仕事に興味を持ったのがきっかけでした。
ここでの出会いのおかげで今の仕事に就くことができたので、将来の仕事にお悩みの方やイラストスクールや絵本作家を目指している方々の参考になれば幸いです。

イラストレーター・デザイナーである原田治さんが立ち上げた築地市場の真ん中にあるイラストスクール。
パレットクラブは東京築地市場の中にあるイラストスクール。

こんなところに…?なんて場所にあります。
それはこのスクールを立ち上げた故・原田治さんが築地出身だからなのでしょう。
POPでかわいい色とキャラクター、シンプルな曲線、おしゃれな「OSAMU GOODS」の生みの親。
マザーグースやミスタードーナツのキャラクターを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
東急東横線にもドアの付近にも治さんのキャラクターが潜んでいます!
ぜひ探してみてくださいね。


イラストや絵本の第一線で活躍される現役のプロから学べるイラストコース。
イラストの現場から、すべてを学ぶ。パレットクラブは第一線に立つ現役のプロフェッショナルから直接指導が受けられる、
パレットクラブスクールHPより引用
実践的なイラスト専門のスクールです。次世代のイラストレーターや絵本作家を応援します。
もちろんイラストレーターや絵本作家になりたい人が来る場所なのですが、
当時の私の様に何から始めたらいいのかわからない人にもおすすめだと思います。
私が通っていたのは10年以上前ですが講師の方は変わっていますが、
そこまで大きくカリキュラムが変わってしまってはいないようだったので参考に。
自分が通ってみて良かったこと。
- 週一回土日に開校。お仕事を続けながら通うことができた。
- 講師は現役で活躍する作家さんや編集者さん。
- 先生はその都度代わり、いろんなお話を聞いたり、質問することができた。
- 現役の作家さんである先生に課題や宿題を与えてもらい実際に見てもらうことができた。
- 若い年代だけでなく、幅広い年齢層や職業の人が通っていたので視野が広がった。
- 受講料もそこまで高くなく気負うことなく通うことができた。
- 教室の雰囲気がとても居心地が良かった。
- 卒業時に「卒業制作展」の発表がある。
当時の私が習った先生は原田治さん・安西水丸さん・荒井良二さん・スズキ コージさんなどなど。
それはもうすごい方々から直々に見てもらえる…!
すごいスクールだなあと思っています。
私が通っていたのはまだ創業して間もなかったようなので運よくもぐりこめたのだと思います。
受講するのは先着順のようですので悩んでいる暇はありません…。
当時通っていたころ、安西水丸さんに「線がいい」とほめていただけたのが今でも頭に残っていて、辛いときに思い出しては頑張ろうと心に強く思っています。
こんな思い出が今の仕事や人生の励みになる、そんなイラストスクールでした。
正直なところ、嫌な思い出は全くなくてとても純粋に楽しかったです。
みんな絵が好き、デザインが好き、絵本が好き…男女比率は女性のほうが圧倒的に多く男性は数人でした。
そしてみなさん穏やかな人が多かったような気がします。
もちろんプロになりたいなら甘い考えでお習い事感覚ではいけません。
ですが、まだ何から始めたらいいのか迷っている…ならパレットクラブスクールは優しく手を差し伸べてくれつつ、この世界の厳しさを教えてくれる場でもあります。
今後の将来を見据える時間を過ごすのも良いのではないでしょうか。
卒業制作展では講師の方や多くの業界の方が見に来てくれる場なので、自分を売り込みたい人にはチャンスでしかありません。
すでにイラストレーターとして仕事を始めたばかりの人にもおすすめなスクールだと思います。


少しでも気になったら見学に行こう!
実際に見学することも出来るのもパレットクラブスクールの魅力です。
年に一回の募集(だいたい3月から5月までのようです)なので、
それまでに築地散策がてら見に行っても良いのではないでしょうか。
卒業してから久しぶりにパレットクラブに行ってみた。
もうかれこれ10年以上ぶりにパレットクラブスクールへ。
それは原田治さんの『オサムグッズ45周年展』が開催されていたからです。
原画展ですが、撮影可、SNS等にも画像をアップしていいという許可があったので少しだけお見せします。





原田治さんがお亡くなりになったときは、パレットクラブでの優しいあの笑顔をたびたび思い出しました。
いつもやさしく温かな笑顔で迎えてくれた原田治さん。
今でも治さんの優しさが詰まったイラストを見ていると泣けてしまいます。
ここでしか見ることのできないグッズを見ることができ、パレットクラブでの出会いがなければ今の仕事にも出会えなかったのでとても感謝しています。
もし絵に関わる仕事やイラスト、絵本、そんな言葉にピンときたら
パレットクラブに足を運んでみてはいかがでしょうか。
新しい出会いと発想があなたを迎えてくれると思います。