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マトリョーシカとこけしの関係

ぬいぐるみと暮らす
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マトリョーシカをご存じですか。

きっとどこかで目にしたことがある方も多いはず。

ロシアのおみやげ代表マトリョーシカ人形(Матрёшка)。

入れ子式の木製人形です。

日本のとある伝統工芸品に似ていると思いませんか?

そう!こけしです!

サイズも木で出来ているところも絵付けも何となく近いものがありますよね。

マトリョーシカを作り始めてから2年くらいの私なんぞですが

今回はマトリョーシカinロシアとこけしin日本について書いてみます。

マトリョーシカ人形のルーツは日本のこけし⁉

マトリョーシカ人形の由来

マトリョーシカ人形の由来については諸説あるようです。

1891年に、モスクワ郊外に住むS. I. マーモントフ夫人と画家S. V. マリューチンとザゴルスクのろくろ師V. ズビョズドチキンによって、マトリョーナという実在する女性をモデルにモスクワの工房「子供の教育」で制作されたという説。

19世紀末、神奈川県箱根町にあったロシア正教会の避暑館にやってきたロシア人修道士が、本国への土産に持ち帰った箱根細工の七福神の入れ子人形がマトリョーシカの元になったという説。

20世紀初頭、愛媛県・松山捕虜収容所で日露戦争で捕虜となったロシア兵が、愛媛の郷土玩具の一つ姫だるまをまねて作ったという説。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

私が数10年前に購入した「ロシアのかわいいデザインたち」という書籍にはこう記してありました。

「貴族の婦人が持ってきた日本のこけしをモチーフにして、19世紀の終わり頃にセルギエフ・パッサードで最初のマトリョーシカが生まれました」

ロシアのかわいいデザインたち(発行:ピエ・ブックス)より引用

セルギエフ・パッサードとはマトリョーシカ発祥の地と言われている町で

マトリョーシカ工場などもあるそうです。

日本のこけしは異国の地ロシアでマトリョーシカのモチーフとして

ロシアと日本を繋ぐ役目をしていたんですね。

ロシアの方は日本のこけしを見てどんな思いになるのでしょうか。

いつか行ける日が来るといいなと願うばかりです。

マトリョーシカとこけしの違いは?

マトリョーシカの特徴

本場ロシアのマトリョーシカは絵付けとツヤツヤのニスでコーティングされている

マトリョーシカは白樺か菩提樹で作られていることが多いそうです。

全て手書きで作られていてロシアではマトリョーシカ作家さんや工場や工房がいくつも存在するそうです。

マトリョーシカには

直接アクリル絵の具で絵付けする
ウッドバーニングという電熱ペンを使用して木を焦がして描きアクリル絵の具で絵付けする

この二つがマトリョーシカを制作する方や作家さんが主に行う技法です。

私が制作しているのはこちらのウッドバーニング

ウッドバーニングについては「日本ウッドバーニング協会」がありまして

こちらのサイトに詳しく書いてありますので興味がありましたらぜひご覧くださいね。

ウッドバーニング | 白光ウッドバーニングアートの世界へようこそ!
ウッドバーニングとは木を焦がして作るアー...

私はこちらでおすすめしている「HAKKO my pen α マイペンα」を使っています。

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ロシアや日本で販売されているマトリョーシカは比率としては

ウッドバーニングは使わず絵付けのみで制作されたマトリョーシカが多い気がします。

ロシア製のはなんというかお目めぱっちりのお化粧ばっちりのマトリョーシカですね。


こけしの特徴

シンプルな赤と黒で絵付けされたこけしたち。これぞ「THEこけし」!

そして日本のこけし。

おもに東北地方で作られる郷土玩具であるこけし。

轆轤(ろくろ)で挽いたの木製の球形の頭部と円柱の胴だけのシンプルな形が特徴。

木材はミズキやイタカヤデなどで作られることが多いそうです。

近年のこけしブーム?もあってミズキの人工造林への試みもしているそう。

絵付けする絵の具はマトリョーシカと同じくアクリル絵の具、他にポスターカラーが多いようです。

こけしの由来は的マトリョーシカと同じく諸説あるようです。

江戸時代後期、東北地方の温泉地のお土産として作られたのが発祥といわれています。山で木材を挽き、椀や盆を制作していた木地師(きじし)たちが、湯治場で販売する子ども向けのお土産品として作り始めたことがこけし誕生の有力な説なのだそう。

「こけし」の意味や由来は?東北の伝統こけし11種から群馬の卯三郎こけしまで紹介!|じゃらんニュースより引用

こけしにもいろいろな種類があるようです。

江戸時代から続く工芸品は「伝統こけし」と呼ばれ、形や絵付けが自由な「新型こけし」、作家の独創性がある「創作こけし」と区別されています。

「こけし」の意味や由来は?東北の伝統こけし11種から群馬の卯三郎こけしまで紹介!|じゃらんニュースより引用

伝統工芸品の「伝統こけし」を作る職人さんのことを

こけし工人」と呼ぶそうです。

以前は木地師、轆轤師などとも呼ばれていたそうです。

かわいいこけしちゃんですが工人の方は渋いおじ様が多いようです。

マトリョーシカはマトリョーシカのもととなる木を作る人はほぼ男性、絵付けはほぼ女性。

伝統こけしは工人が形から作り絵付けする方がほとんどのようです。

創作こけしや新型こけしならマトリョーシカと同じように絵付けのみの方が多いようです。

本場のこけし工房でこけし制作ができるらしいぞ…!

マトリョーシカやこけしに絵付けしてみたい!と思いませんか?

探してみるとこけしの絵付け体験ができる工房がいくつかあるようです!

こけし絵付け | 工芸品 | 鳴子温泉郷観光協会公式サイト/宮城県大崎市鳴子温泉

私も本場の地でこけし作りを体験してみたいです!

絵付け待ちのこけしたち…かわいい。

お子さんの夏休みの宿題に、自分自身の新しい趣味になるかも…!

私自身もはじめて作ったときはこんなにハマってしまうとは思いませんでした。

なので絵心がない…なんて関係ありませんので

もし興味を持たれたならばAmazonや世界堂などでも

マトリョーシカやこけしの本体を販売していますので、自宅でやってみませんか?

お子さんの夏休みの工作宿題にもおすすめですね(^^)/

ウッドバーニングで描いてリボンとお帽子をかぶったこけしちゃん

私も現在新たなこけしちゃんを制作していますが、

こけし型の木にウッドバーニングして絵付けをするという伝統こけしに失礼なのかもしれない…

そんな創作こけし作りはマトリョーシカ作りと同じくとても楽しいです。

ぜひご興味を持っていただけたら嬉しいです。


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