動物モチーフのイラストや絵本や雑貨やぬいぐるみ…好きですか?
私は子供のころから大好きで今でもコソコソと収集しています。
好きが高じて、今では自分でも創作するようになるまでになってしまいました。
そんな私が憧れるイラストレーターさんや絵本作家さんはたくさんいらっしゃいます。
少し懐かしい、ノスタルジックなもの、レトロなものが好きです。
今回はそんな世界を見せてくれる寺田順三さんについて語ってみようと思います。

ヨーロッパ風だけどどこか懐かしいおしゃれな動物たち
寺田順三さんとは
大阪府生まれの絵本作家・イラストレーターさんです。
はじめはデザイナーとして活動されていたようで現在はカムズグラフィックとう会社を設立され独立しているようです。
寺田順三さんのイラスト、きっとどこかで目にしたことがある方も多いかもしれません。
2010年に「カルルとふしぎな塔」というアニメーションのキャラクターデザインをされています。
布生地にもなっていますね。かわいい…(^^)
少しくすんだ色使いと版画のような風合いが懐かしさと温かみを感じさせる絵柄なんですよね。
そしておしゃれな服やお帽子をかぶった動物たちがとっても可愛い。
私が寺田順三さんを知ったきっかけは本の装丁でした。
小川洋子さんの「ミーナの行進」、他にも「ペンギンの憂鬱」という本でペンギンの挿絵を手掛けています。
この二つの書籍の内容ととても合っているのでちょっとご紹介してみます。
小川洋子さんの「ミーナの行進」
小川洋子さんの繊細で美しい文章と言葉。
本を愛した、繊細でかよわい女の子ふたりと家族のお話。
なんてことない家族のお物語を小川洋子さんが書くと
どうしてこう、ちょっと怖さも感じさせるミステリアスな雰囲気になるのでしょうか。
その文章に寺田さんの暖かさと懐かしさを感じさせる挿絵が重なって、
私たち読者の妄想を掻き立てるのです。
もし小川洋子さんの本を読んだことが無いという方がいらしたらとてもおすすめの1冊です。
アンドレイ・クルコフさんの「ペンギンの憂鬱」
こちらのペンギンの憂鬱の表紙には可愛い女の子とペンギンがいるので可愛いお話なのかな…?
なんて思ったら恋人に捨てられ憂鬱症のペンギンと暮らす売れない小説家の話…。
もう読みたくなっていませんか。
そして舞台は旧ソ連崩壊後のウクライナ首都です…。
生活のために始めた「死亡記事」をきっかけに小説家の世界とペンギンの生活は一変します。
けっこうダークな内容なのですが寺田さんの挿絵で想像すると緩和されます。
私は表紙のイラストが可愛かったのとペンギンの憂鬱という不思議なタイトルに惹かれ購入しましたが
海外小説でこんなに面白いと思ったのははじめてでした。
もしまだ読まれていない方はいろいろな楽しみ方ができる
大人の童話だと思いますのでぜひ手に取っていただけたらと思います。
寺田順三さんのイラストが本の表紙になるだけでその本が欲しくなります。
寺田さんのイラストはどんな物語があるのだろう…そんな空想が浮かんでワクワクする、そんなイラストなのです。
絵を描くことが好き、絵を仕事にしたい人に向けた教室も。
現在はイラストレーター教室を大阪でされている寺田さん。
私も通いたい…。
私はウェブ関連の画像加工を生業としているので、
寺田さんのカラフルなのにごちゃつかず、なのにすっきりとさせる色の使い方…
とても気になるところなのです。
生まれ持ったセンスの問題なのかもしれせんが(-.-)少しでもご教示いただきたい…!
昨年は企業とコラボレーションをされて日傘が販売されていたようです…欲しかった…!
こちらの企業さんのHPデザインも寺田さんのイラストです。とっても素敵です。

私のところにいるブタの男の子やポストカードなどは
寺田順三さんが展示会をされたときに会場で購入したものなので
展示会に行かないとグッズは買えないのです。
残念ながらメルカリ、ヤフオクなどで手に入れるしかなさそうです。
あとはご本人のTwitterをひたすらチェックするしかなさそうです…!
おしゃれで個性的なおかつかわいい寺田順三さんの描く世界は唯一無二。
またキャラクターのグッズ販売を再開してくれたらなあ…なんて淡い夢をいつも思っています。
新しい世界を知るきっかけになれば幸いです。
