大人になってから初めてピアノを習い始めて4年目。
いまだに音楽理論もわからずレパートリーも無くて練習も楽しめていませんが、なぜだか「続ける」ことができています。
なぜ自分は楽しくもないピアノという楽器を「続け」ているのかな…。趣味なんだから楽しくないならお金もかかるしスパッと辞めてしまえばいいのだ。
そんな風に思うのに辞めないで「続ける」ことを選択しています。
自分にとってピアノを「続ける」ことは、どんな価値があるのだろうか…。
そんな時に出会った1冊の本が、今の私のピアノに対するモヤモヤを解消してくれたのです。
今回はその本をレビューしてみました。
お役に立てれば幸いです。
「あなた」がピアノを「続ける」べき理由が見つかる
ふとブックオフで見つけた1冊の本。
現在は絶版なのか電子書籍でしか見つけられませんでした。
この本の初めに
ピアノは自分にとって「何か手に負えないもの」のように感じてしまったり、目的の見えない旅を続けるような虚しさにすら襲われるかもしれません。
ブックオフでこの本を手に取って最初のページに書いてあったこの言葉は、私のピアノというものに対する感情そのものでした。
だいたいの書籍やネットには「楽しくなる方法」「ピアノは楽しい」など書かれているので、正直なところピンとくる本には出合えなかったのですが、こちらは違いました。
あなたが「ピアノを続けたいのか、辞めるのか?何の価値があるのか?」その答えを導く本なのです。
この本はよくある「なぜピアノを続けられないのか」「楽しくなる方法」は書いてありません。
多くの人が「辞めて」いくピアノを「続けてきた」11人に聞いた「続けてきた理由」を1冊にまとめた本です。
プロのピアニストやピアノの講師、アマチュアの演奏家、落語家に哲学者などのあらゆる職業の人たちが「ピアノをこれまで続けてきた理由」を語っています。
読み手に「ピアノを続けさせる」ための内容ではなく「自分が続けてきた理由」をそのまま語っているのです。
この本の中に出てくる方々の内容は本当に人それぞれで、「やめたっていい」「やめないほうがいい」の両極端だったり、科学的な側面から「続けてきた理由」を語ったりと実に様々です。
ピアノが楽しくなる方法なんかは書いてありません。それが逆に良くて、じゃあ自分はどうしたいのかな?って考えることができるのです。
11人は辞めずに続けてきて良かった人たち…この本を手に取ったり、気になった時点で答えはもう出ている。
この本を読みたいと思った時点で、あなたは既に答えが決まっていると思いませんか…。
ピアノを辞めたいと思っているならば、こんなあなたがピアノを続けるべき11の理由なんてタイトルの本を気にしたりしないのではないでしょうか。
ピアノを辞める理由、本当は「ピアノを続ける理由」が欲しいだけなのかもしれません。
よく心の声に従えといいますが、「心の声」って何?どうやってわかるの?なんて思ったりしますが、「心の声」は考えより先に行動していることだと言いますよね。
この本が気になったのなら「ピアノを続けたい」のだと思います。
私がこの本の中で気に入った言葉がたくさんあるのですが、私のような初心者に響いたのが落語家である柳家花緑さんの言葉でした。
ピアノって終わりがなくて毎日練習しても自分の思いどうりに指も音も出せない…。
何の意味が…なんて考えてしますことがありますが、意味がなくても下手でも少しづづ変化しているんだ…!そう思って地道に続けてみようと思ったのです。
私のような超初心者におすすめの本かな…なんて思いますので、良かったら手に取ってみてくださいね。